早川町奈良田に伝わる作業唄で水田が無いこの地方では麦、稗、粟などの雑穀を常食とした。若者たちは夜なべ仕事に、この唄を歌いながら臼で脱穀作業を続けたのである

奈良田麦搗唄


唄 佐々木公子

1 何ぼ搗いてもこの麦ゃむけぬ
  ハイハイ ハイハイ
  これはお倉の 下積よ
  お倉のこれは
  これはお倉の 下積よ
  ハイハイ ハイハイ
 
2 早くこの麦ょ搗きゃあげてたもれ
  ハイハイ ハイハイ
  忍びおづまが 門に立つ
  おづまが忍び
  忍びおづまが 門に立つ
  ハイハイ ハイハイ


3 会えばさほどの話もないが
  ハイハイ ハイハイ
  かげの思いを 知らせたい
  
思いをかげの
  かげの思いを 知らせたい
  ハイハイ ハイハイ

奈良田麦搗唄


唄 深沢文江

おはやし 深沢 安
     深沢光子
      深沢いさお

1 何ぼ搗いても この麦ゃむけぬ
  ハイハイ ハイハイ
  これはお倉の 下積よ
  お倉のこれは
  これはお倉の 下積よ
  ハイハイ ハイハイ
 
2 早くこの麦ょ搗きゃあげてたもれ
  ハイ ハイ ハイ
  忍びおづまが 門に立つ
  おづまが忍び
  忍びおづまが 門に立つ
  ハイハイ ハイハイ


3 麦よ搗くならおしもの臼で
  ハイハイ ハイハイ
  奈良田湯島へ 響くほど
  湯島奈良田

  奈良田湯島へ 響くほど
  ハイハイ ハイハイ